ボクが初めて《八ケ岳エンデュランス&ホーストレッキング大会》に参加したのは、2004年の5月、ライダーとして、でした。
トレーニングライド20kmに、所属していた乗馬クラブの仲間と数頭の部班で参加しました。翌日にはチームエンデュランス30km(1頭の馬を3名のライダーで乗り継ぐ種目 10km×3レグ)に参加しました。3日開催だったんですョ!馬は2回出るのなんてフツーでした。
そのクラブからは、確か、7or8頭が参加していたのではないかと思います。プログラムがないので定かではないのですが、予備馬も入れて80~90頭が県馬術競技場に入厩し、道下厩舎がパンパンになっていたような気がします。
その後19年間、ライダーorクルーとして八ヶ岳大会に参加した回数を数
えると30回以上になります。なんらかの理由で開催されなかった大会もあ
るので、2004年以降はほぼ全回参加しています。
2004年当時参加していたライダーで、今年もライダーとして参加している
方は、数えるほどもいらっしゃらなく、たぶん、2名かな?と。当然馬は、
20年もたっているのですから出ていません。いや、1頭春に出ていたかな!?
月日は流れるので、それはそれでしょうがないです。
ただ、全体として参加人馬が減ってしまったのはさみしい限りです。
当時はお祭り的な雰囲気がありました。楽しかったなぁ~!
参加人馬は減ったけど、一方ルールは随分、追加されてきました。FEIがルールを見直し追加するたびに必然的に連動して見直して追加するので、当然ですよね。
2004年の全乗振・エンデュランス資格試験で出たような問題…ゴールの支柱は赤は左右のどちら側にあるか?なんて、今は昔です。
今では細かく細かぁ~くなってきています。スポーツとして公平公正が求められていますし、人馬の安全確保のためとか、馬のウェルフェア確保の意味もあります。さらには、柔道がJUDOになったように進化していっている気もしまが。。。
現在の日本のエンデュランス界が、競技エンデュランスとして成熟していく過程で、長距離耐久ライドのお祭りから正真正銘のホースマンシップのコンペティションに変容するために、または二系統に分かれていくために、エンデュランス界としてもがいている、そんな気がしています。
そんな中で、ボクは今年から、ライダーorクルーの立場から、主催者・運営する立場の一員として、八ヶ岳大会に参加することになりました。
立場が変わったことで一番難しいと感じていることが、ライダーとしての立場・クルーとしての立場・審判団としての立場・獣医師団としての立場・運営者としての立場それぞれの立場(もっというと馬の立場も)で、いかにバランスをとるか?ということです。目線を何処におくか?ってなことで、答えが違ったりすることもあるんです。
でも、勿論、答えは決まっています。日馬連の主催競技と公認競技では日馬連ルールなんです、そして一方、馬のウェルフェアが最優先なんです!が。。。そうはいったって、という瞬間瞬間はあります。極端に言うと人間のウェルフェア・安全のほうが優先されるべきだと思っています。ただ、ニンゲンのエゴは優先されるべきではないと思います、が。
東京オリンピックでは、「アスリート ファースト」が盛んに叫ばれていました。馬の大会では、人馬ともにアスリートだと思うのですが。ややこしいですね。ニンゲンのエゴと馬のウェルフェアと人間のウェルフェア、みなさんはどうお考えですか?馬に長い時間・長い距離を乗るということがどういうことか?、そもそも「馬に乗る」それ自体を、どうお考えですか?
で、話を変えますが、ボクはこの1年間で2回、運営に参加しました。エンデュランスライダーとしては、20㌔トレーニングライドを2回完走した程度です。全乗振エンデュランス3級をやっとこさ、とれたかな?っていう程度です。まだまだ、「運営やっています」なんて言えません。
でも、皆さんが教えて、サポートしてくれるので、なんとなくはできたな、と思えるようになってきました。先々はまだ暗中模索ですが。
1年間・2回やった感想というか皆さんへのお願いです。主催者目線での!(笑)それは、『ライダーをはじめ、参加される皆さんには、参加のための準備をよくよくして下さいね!』って。
・ルールと大会ごとの実施要綱を理解して準備してくださいね。ルールは細かくこまかぁ~くなっていますがッ!(笑)
・日馬連公認競技・主催競技に出られる人馬は馬と自分自身の準備(トレーニング)をしてくださいね、アスリートとして!
・ベテランライダーの方は、ご自分が初心者だった頃のことを忘れないでくださいねッ!(誰でも最初はできなかったんです、天才以外は)
・ボク自身の運営者としての反省は、ここには書ききれないので割愛します、ごめんなさいね。(自分のことは棚上げしているなョッ!なんて言わないでくださいね)
ところで、ルールについて、1点、言葉の整理をしておきます。
トレーニングライドなど日馬連非公認競技において、日本馬術連盟の規定を準用する、という記載が実施要綱にはありますが、この場合の『準用する』は、『日本馬術連盟の規定を適用しますが、これこれの場合はこうします』という例外がある、ということで認識してください。『これこれの場合こうします』の内容は、予め実施要綱に記載します。例えば、トレーニングライドには規定タイム(早着タイム)を設けますという具合です。
なので、なんとなく大雑把に日馬連のルールに沿います、というニュアンスとは全く違いますので、お気を付けください。
ですので、参加される方は、日本馬術連盟が決定・発表しているルールをよくよくご確認くださいませね!いろいろありますよ『競技会規程』『エンデュランス規程』『獣医規定』他諸々が。
最後になりますが、八ヶ岳NOTEですので、それらしいことを。
八ヶ岳エンデュランスは八ヶ岳エンデュランスの特徴を生かした、八ヶ岳エンデュランスらしい大会になるよう、皆さんと一緒に作っていきたいな、と、思っています。八ヶ岳エンデュランスの特徴ってナニ?ていう問いには、またいつかの、機会に譲りたいと思います。
皆様の、益々の馬運とホースマンシップの向上を祈願しております。